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375話

李萌萌の言っていることも事実だ。彼女は大人気のスターだけど、実際の自由はすべて芸能事務所の手の中にある。

広告の仕事はおろか、普段の外出さえも厳しい制限と束縛を受けているんだ。

「じゃあ、萌萌姉さん、聞いてくれたら返事をください。できれば今日中に」唐蕭はようやく目処が立ち、少なくとも李萌萌が断らなかっただけでもよかった。

一つ物事が片付きそうだと思うと、途端に気分が晴れた。

通話履歴を開き、別の番号にダイヤルした。今度は汪斯葱に電話をかけた。前回会った時に、二人は連絡先を交換していたのだ。

「唐兄、こんにちは。この前のニュース見ましたか?」電話が繋がるとすぐ、汪斯葱の声が聞こえてきた。この男は...