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354話

覆されているカードを見ると、理論上は金縁眼鏡の中年男性は8、9、10、11を操っているはずで、伏せカードは7か12のどちらかのはずだった。しかし唐蕭が見たその男の伏せカードは、なんと3だった。まさか強引にブラフするつもりなのか。

金縁眼鏡の男の様子を見ると、表面上は少しの動揺も見せていない。唐蕭にはわかっていた。これは演技に決まっている。目的はただ一つ、自分は冷静で、この勝負に自信があると他人に思わせることだ。

相手のカードを知ってしまった以上、唐蕭は急いで視線を逸らした。他の人に自分の表情から金縁眼鏡の男の伏せカードを悟られないようにするためだ。

今は金縁眼鏡の男の次の人の番だ。前の人...