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329話

王峰は唐蕭を擁護する人が現れたことに最初は驚いたが、すぐに夏雪だと分かった。この女性には前から目をつけていたものの、話しかける機会がなかった。今、彼女が唐蕭の味方をするのを見て、さらに憎悪の念が燃え上がった。

「てめぇ唐蕭、俺の輝きを奪っただけじゃなく、俺が狙ってた女までも手に入れやがって。今じゃこの夏雪って売女まで味方につけて、やるじゃねぇか」

「てめぇにそんな根性があるなら、かかってこいよ」

王峰は心の中の汚い言葉を全く隠すことなく、一気に吐き出した。この場は大通りの上、大勢の目の前だから、唐蕭も度を越した行動はできないだろうと思い込んでいた。

「根性ならあるさ。死ね、夏姉さんに無...