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293話

「とう、唐社長、恐縮です」汪斯葱は慌てて杯を持ち上げ、唐萧と杯を合わせるのを待って、一気に飲み干した。

「ブラックパンサー兄貴、俺のことを大哥とか社長とか呼ばないでくれよ。聞いてて変な感じがするんだ。それにブラックパンサーも、みんな大哥って呼んでくれ」

「お前こそ、なんだよブラックパンサー兄貴って。俺は兄貴なんだから、お前は普通に兄貴って呼べばいいだろ」

大傻とブラックパンサーが言い争いを始めたが、二人とも冗談で言っているだけで、もちろん何の問題もなかった。

「いいよ、じゃあそう決めよう。これからは唐社長でも唐兄弟でもなく、みんなお前を大哥と呼ぶ。どうだ?会社の連中もみんなそう呼んでる...