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29話

「もしもし、張院長、最近どうですか?……ええ、私は元気ですよ。実はですね、張院長、こちらに友人がいまして、江城医科大学出身で、中医学の腕がなかなかのものなんです。あなたの病院で働けるよう手配していただけないでしょうか……私の後輩なんですが、唐蕭という者で……はい、はい……ありがとうございます、張院長。今度直接お伺いしてお礼申し上げます。はい、それではまた」蕭眉は素早く電話を切った。

蕭眉の万金製薬は古山県中西医病院と取引があり、長年にわたって薬品を供給しており、張徳林院長とはそれなりの関係を築いていた。

この数年間、張徳林は蕭眉から少なからぬ恩恵を受けており、この程度の頼みなら喜んで引き受...