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289話

「なぜ違うというのだ。お前は並外れた幸運の持ち主だ。

私に出会っただけでなく、当初は私の力の一部を受け継ぐだけだと思っていたのに。

まさか、お前がこれらの法宝と巡り合うとはな」

自分の目には彼女の姿は見えないが、唐蕭は仙人姉さんの視線が自分の指にはめた白玉の指輪に向けられていることをはっきりと感じ取れた。

今の自分の体は、まるで縮小版の自身のようだ。

この名も知らぬ暗闇の空間の中で、体が小さくなった以外は何も変わっていない。

「これらのことと、あなたが言っていた修仙というのは、関係があるのですか?」唐蕭は自分の手の指輪を見つめた。これは自分が古物街で偶然見つけたものだったのだが。

「ふ...