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992話

「まずは千元ほど貸してくれない?借金ってことで、私に余裕ができたら返すから」喜児が言った。

「千元か……いいよ、返すとか気にしないで。お前が苦労するのは俺のせいだし」色哥が言いながら、密かに喜児とのあの行為の回数を計算し、心の中でちくりと痛みを感じた。

千元か、一回百元としたらほぼ十回分じゃないか!

まあ、体を使うだけで金のかからない話なんて滅多にないし、それに喜児みたいな心の通じる愛人がいるだけでも満足だよな!色哥はそう自分を慰めた。

「全部あんたのせいなんだから……」喜児は色哥の裸の太ももを軽く摘んで、甘えた声で言った。

「もう一度、俺たちの赤ちゃんを見に行かせてよ……」

「このスケベ……...