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990話

三妻四妾、子宝に恵まれる――これこそ中華の男の最も原始的な夢だ。

「ほら、俺たちの宝物に触れさせてくれ……」色哥はそう言いながら、喜儿の平らな腹に手を伸ばし、そっと撫でた。

彼が触れたいのは「俺たちの宝物」ではなく、明らかにその宝物の母親のことだった。

考えてみれば、もう半月近く喜儿と触れ合っていない。実は心の中ではとっくにもどかしさで堪らなくなっていた。

「まだ諦めてないのね……」喜儿は優しく怒りながらも、色哥の落ち着きのない愛撫に次第に心が揺らぎ始めていた。彼女の体は柔らかく身をくねらせ、呼吸も徐々に荒くなっていく。

「君が恋しくて……」色哥は低い声で囁きながら、喜儿を抱き寄せて...