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987話

「ああ、そうですね。では、数日後に彼に来てもらって診てもらいましょうか」と趙青は言った。彼女の潜在意識の中では、実は張志霖と会うことを切望していた。

「そのときにまた話しましょう……今日あなたたちが帰るとき、長征村の月老倌がいらして、長い間座っていたの。急かさないと帰らなかったわ……」と趙青の姑は言葉を区切り、まるで恥ずかしがる少女のように、いつの間にか顔を赤らめていた。

長征は近隣の村で、月老倌というのはこの辺りで評判の仲人だった。

この地方では、男女の縁を取り持つ人を皆「仲人婆さん」と呼ぶのが習わしだった。

しかしこの月老倌は、実際には「月老」と呼ぶべき人物だった。月老倌は八十歳を超...