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939話

徐多喜は裸のままの小虎を抱えて浴室から出てきた。顔を上げると、程三麻子と色哥の二人が外から入ってくるところだった。二人の色気を帯びた目は、彼女の膨らんだ胸元をじっと見つめていた。

程三麻子と蒋浩は本来同じ穴の狢だったが、どういうわけか最近は彼も家に引きこもりがちだった。

夕方、蒋浩が戻ってきたと聞いて、わざわざ様子を見に来たのだ。ついでに徐多喜をからかって、色目を使うことも忘れなかった。

「このブサイク!」徐多喜は三麻子を一喝した。「あんたなんか、うちの旦那に殴ってもらうわよ!」

「お前の旦那が来るかよ?干柴烈火で、春宵一刻は千金の価値ありってな!」

「今夜は三百回戦の大勝負だろうしな...