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905話

「まだ認めないの?顔が赤くなってるじゃない!」徐多喜は趙青を見つめながら言った。「好きなら好きでいいじゃない、女は男に好かれるべきなのよ!」

「でも、この張志霖もなかなか気が利くわね。子犬や子猫なんかをプレゼントするなんて…」徐多喜は独り言のように言いながら、思わず自分の「彼」のことを思い出していた。色哥は本当に情緒がないのだ。あれだけ長い間一緒にいたのに、アイスキャンディー一本すら奢ってくれたことがない。徐多喜は決して打算的な女ではなかったが、どんな女性も同じで、妻であれ愛人であれ、男に可愛がってもらいたいものだ。時には小さなヘアピン一つでも、一日中幸せな気分になれるのに。

『三国志・蜀...