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90話

「大軍、どうしたの?」孫晴晴はやや困惑した様子で尋ねた。彼女から見れば、李大軍の反応は明らかに普段と違っていたし、何より自分に後ろめたさがあったからだ。

「何でもないよ。そういえば、俺たちっていつ以来だっけ?」李大軍はあくびをしながら尋ねた。

夫の反応を見る限り、昨夜の自分と義父との行為については知らないようだった。もし知っていたら、こんな風に話しかけてくるはずがない。晴晴は安堵しつつも、甘えた声で言った。「もう一年以上よ。どうしたの?急に欲しくなったの?」

李大軍は空気を読むのが苦手な男で、思わず気まずそうに笑った。「普段仕事が忙しくて疲れてたんだ。なんでだろう、今朝目が覚めて君のその...