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883話

鏡の中の女性は艶やかで魅力的だったが、五年前の甘さと可愛らしさは完全に消え去っていた。心の奥底に隠された迷いと悲しみは、誰にも知られていなかった。

彼女も自分が欲望の強い女だということを認めていた。それは生まれつきのものであり、そのこと自体に何の間違いもなかった。一時は蒋浩と外で自由に暮らすことも考えたが、蒋浩はのんきな性格で束縛を嫌う男だった。それに小虎も大きくなり、比較的安定した生活が必要だったため、家にいることが必然となった。

正直言って、それまでは自分が浮気をするなんて想像もしていなかった。しかも浮気相手が夫の親戚だなんて。夫は蒋浩、愛人は蒋軍。「肥やしは他人の田に流さず」というわ...