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882話

「もう、あなたったら、そんなことばかり考えて……」趙青は嗔めるように言いながらも、あの二回の野外での天にも昇るような情事を思い出し、心の中でつい欲情を覚えてしまった。「バイク、まだ修理できてないのよ!」

「バイクなら、心配いらないよ」と色哥は言いながら、ポケットから何かを取り出し、手のひらに乗せて徐多喜に見せた。

「これ、何?」徐多喜にはそれが何なのか分からなかった。

「君のバイクの点火装置だよ。これがなけりゃ、どうやってもエンジンはかからないんだ」色哥は意味ありげに微笑みながら言った。

「えっ?あなたの仕業だったの?!」徐多喜は彼の体を可愛らしく一発殴り、嗔めた。

実は色哥が今日街...