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869話

とはいえ、公務員になれるなら、それは本当に良い選択だと思うよ。

「うん、考えてみる」趙青は彼の視線に照れて、急いで立ち上がった。彼女の姑はすでにお茶を入れ終えており、趙青は茶碗を一つ手に取り、呉綜祥の前に差し出した。

「祥兄さん、お茶どうぞ」

呉綜祥が手を伸ばして茶碗を受け取る際、何気なく趙青の細く白い指に触れてしまい、胸の鼓動が激しくなるのを感じた。

「もし考えがあるなら、兄さんに言ってくれ。今年、党校ではまだ積極分子養成の研修機会が一回残っている。見逃さないほうがいいよ」と呉綜祥は言った。

党に入るためには、まず研修を受けなければならない。現在の特定の職場と同じように、先に研修を受けてから...