青い乙女

83話

「あら、孫晴晴さんが美しすぎるせいか、道中で男性の視線を集めていますね」と気づいた馬さんは、冗談めかして言った。「お嫁さん、彼らは私があなたの旦那だと思っているんじゃないかな」

孫晴晴は別に気にした様子もなく、ただ心の中で恥ずかしながらも考えていた。もし本当に義父のような、年上でも性的に逞しい夫がいたら、それも悪くないかもしれない。少なくともベッドの上では幸せだろうに。

ショッピングモールに着くと、馬さんは孫晴晴と手をつないだままだった。色とりどりの商品を目にして、馬さんは急に思い出した。急いで来たせいで、嫁に何も土産を持ってこなかったことを。

今や二人はこれほど親密な関係になったのだか...