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750話

家に戻ってからも、趙青は陸涛を先に歩かせていた。

そのため陸涛は趙青のスカートの後ろ部分が濡れていることに気づかなかったが、ソファに座っていた張揚はそれを見てしまった。

主寝室に入ると、趙青は直ちにドアを内側から鍵をかけた。

陸涛が入ろうとしてドアノブを回したが、妻が鍵をかけたのを見て慌てて声をかけた。「開けてくれ」

「二分だけ待って」

妻がそう言った以上、陸涛はそれ以上何も言わなかった。

キャミソールワンピースを脱ぎ、趙青は床に屈み込んだ。

赤い糸を手に取り、趙青は慎重におもちゃを引き出した。

水でぐっしょりと濡れたそのおもちゃを見て、趙青の頬は紅潮し、少し浮ついた笑みを浮かべた。

ティッシ...