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699話

言葉での戯れだけでは彼女を満足させられず、身体での戯れこそが彼女を満たすことができる。

昨夜のあの見知らぬ男のように、もし単に車の傍らに立って見ているだけなら、彼女はそれほど感じなかっただろう。

しかしあの男が直接彼女に触れてきたとき、しかも目隠しをされた夫と行為をしている最中だったからこそ、彼女は特別な感覚を覚えたのだ。

そして昨夜、夫とあの男の同時の働きかけによって、趙青は久しぶりに絶頂を迎えていた。

全身が痙攣したあの感覚を思い出すと、趙青はまだ余韻に浸っている自分を感じた。

あの感覚は夫ではなかなか与えられないものだが、彼女はもう一度味わいたいと強く思っていた。

そんな考えに刺激され、...