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669話

「こうして座ってればいいの?」

「うん」

「結構長い時間になるかしら」

「二時間くらいは大丈夫かな」

「表情も変えちゃダメなの?」

「まあ、そんな感じ」

「じゃあ、笑顔?それとも無表情の方がいい?」

「笑顔がいいな。君の笑顔は特に綺麗だから」

顧西北のこの自然な褒め言葉に、趙青は心の中で甘い気持ちが広がった。

顧西北が無意識に作り出したその甘さを感じ取り、趙青はいつも以上に魅力的な笑顔を見せた。

「そう、その表情」鉛筆を取った顧西北は言った。「そのままでいて。もし顔の筋肉が固まってきたら、少し動かしてもいいよ」

「でも動かした後は、元の表情に戻してね。だから今、姿勢を調整しておいて、二時間持ち...