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655話

「こうすれば、もっと気持ちよく楽しめるわ」趙青は静かに言った。

「じゃあ、一緒にシャワーを浴びよう」

「あなただけで大丈夫よ。私は出かける前に済ませたから」

「じゃあ、待っていてくれ」

「うん」

手を離し、趙青に微笑みかけてから、袁勝利はようやくバスルームへ向かった。

バスルームのベッド側はすりガラスになっていて、中の様子を完全に見ることはできないものの、人影はしっかりと見えた。

そのため、袁勝利が中でシャワーを浴びている間、趙青は中の様子をはっきりと見ていた。

しばらく見つめた後、趙青はようやく我に返った。

傍らにあった携帯電話を手に取り、急いで趙清美とのWeChatチャット画面を開いた。

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