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652話

もちろん、袁勝利はそれほど無礼ではなく、ただ時々手を滑らせるだけだった。この慎重な痴漢行為は彼女を試していたのだろうか？例えば、彼女が抵抗しなければ、袁勝利はさらにエスカレートしていくつもりだったのだろう。

会計を済ませると、袁勝利は趙青を抱き寄せながらレストランを出た。

左右を見渡した後、袁勝利は斜め向かいにある九州ホテルへ歩き出した。

九州ホテルへ向かう途中、趙青はこっそりと周囲を見回していた。

彼女は趙春雷と趙清美の親子がずっと外で待機していると思っていたが、誰の姿も見当たらなかった。

視界の死角に隠れているか、あるいはそもそもいないのか。

それはありえないはずだ！

結局、今夜の食...