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592話

趙清美をベッドに寝かせた後、陸濤は横に立ったまま葛藤を感じていた。

趙清美は半袖にデニムのショートパンツ姿だったため、陸濤の視線は自然と彼女の長い脚に釘付けになっていた。

妻のそれほど美しくはないにしても、野の花は家の花より香り高いものだ。

これこそ、多くの男たちが美しい妻を家に持ちながらも、容姿も体型も妻に劣る女性を外に囲う理由だろう。

趙清美の脚を見つめながら、陸濤は喉が異常に乾くのを感じた。

触れたい衝動に駆られたが、家にいる妻のことを思い出し、陸濤は部屋を出ようとした。

趙清美は陸濤がトイレに行くつもりなのか、それとも帰ろうとしているのか分からず、慌てて体を起こした。

物音を聞いて、陸...