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573話

「もしいつか本当にそんな日が来たら、その時は私、もうそうなってるわ」

「その時は口でしてくれる?」

「もちろん。それどころか、すごく積極的になれるわ」

趙青のこの言葉を聞いて、薛熙熙の頬は赤く染まり、目がうっとりとしてきた。

趙青の真っ赤な唇を見つめ、喉を鳴らした薛熙熙は思わずキスをしてしまった。

この女性には本当に抗いがたい魅力があった。

趙青が反応する間もなく、薛熙熙にキスされてしまった。

これまで薛熙熙は趙青に対して嫌悪感を示し、恋敵とさえ見なしていたので、趙青はまさか薛熙熙がこんな行動に出るとは思いもしなかった。

事態の展開が完全に予想外だったため、趙青はただ呆然としていた。

口を開い...