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556話

考えながら、張揚は自分の体を掻いた。

七時半過ぎ、趙青は伝承画室に到着した。

彼女の他にも、画室には十数人の生徒がいた。

生徒たちのほとんどは十代で、彼女より年上の者は一人もいなかった。

そして彼女の登場により、生徒たちは皆彼女を見つめていた。

皆にこのように見られて、趙青は少し照れくさくなった。

「来たね!」

自分に向かって歩いてくる顧西北を見て、微笑みを浮かべた趙青は言った。「顧先生、すみません、遅れてしまって」

「遅れてないよ、遅れてない、ちょうど始まったところだから」

「じゃあ、どこに座ればいいですか?」

「あそこに座って」

顧西北が指さす方向に目をやると、趙青は自分の席が真ん中にある...