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525話

「これはまずいんじゃない?」

「誰も見てないんだから、何を怖がってるの?」

「でも私、踊りなんて踊れないわ」

「適当に踊ればいいよ、バーにいる時みたいに」

叔父のその言葉で、趙青は一昨日の夜の出来事を思い出した。彼女は口にするのも憚られる細部まで思い浮かべてしまった。

叔父に微笑みかけると、趙青は自分のスマホで音楽をかけ、リビングで踊り始めた。

彼女はダンスを習ったことがなかったので、ただ体を適当に揺らしていた。

時々、趙青は叔父に背を向け、丸みを帯びた突き出た双丘を揺らした。

趙青がそうするたびに、張揚はむずむずと我慢できない気持ちになった。

太ももを軽く叩きながら、張揚は言った。「ここに座...