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509話

身を正して、余計な考えを払いのけた趙青は線を引く練習を続けた。

約一時間後、趙青は自分の線を引く技術がかなり上達していることに気づいた。

もちろん、彼女が描き出す線の美しさは、顧西北のそれと比べるべくもなかった。

立ち上がって伸びをしながら、趙青はトイレへと向かった。

トイレに入ると、趙青はすでにかなり湿ったティッシュペーパーを取り出してゴミ箱に捨てた。

新しいものに取り替え、少し自分を慰めた後、趙青はようやくズボンを履き、トイレから出た。

寝室の前まで来ると、趙青は本来ノックするつもりだった。

しかし、ドアが少し開いているのを見て、そのまま手で押し開けた。

寝室は質素だったが、多くの絵が置か...