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485話

叔父に経貿ビルまで送ってもらった趙青は、中へ歩いていった。

しかし彼女はエレベーターには向かわず、ロビーで二、三分ほど時間を潰してから外へ出た。

叔父がもう経貿ビルの近くにいないことを確認すると、趙青はようやく左側へ歩き始めた。

一方、張揚は少し気になって、車を近くに停め、足湯ができる場所を探していた。

しばらく歩いて「貴族世家」という足湯店を見つけると、趙青はそこへ入っていった。

だが彼女は全く知らなかった。叔父もこの足湯店にいることを!

趙青を見かけた一階の受付嬢が尋ねた。「お嬢さん、足湯ですか?」

「はい」

「こちらへどうぞ」エレベーター方向へ歩きながら受付嬢は言った。「足湯は三階です。...