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479話

道路を渡るとき、顧西北は左右を何度も確認し、まるで趙青が車に轢かれるのを心配しているかのようだった。

その仕草に、趙青は顧西北がとても安心感を与えてくれる男性だと感じていた。

趙青がそう考えているうちに、顧西北はすでに文房具店に入っていた。

鉛筆一本とスケッチブック一冊を購入すると、顧西北は道端に立って趙青のスケッチを描き始めた。

顧西北の要望で、趙青は道端の木に寄りかかり、いつにも増して甘い笑顔を浮かべていた。

道端ということもあり、通りがかる人々は皆ちらりと見ていった。

顧西北の絵の出来栄えを見るだけでなく、美女である趙青のことも思わず眺めていくのだった。

十分後、顧西北が言った。「描き終...