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456話

「まぁ、帰ってきたらまた話そう」

「じゃあ、早く戻るわ」

「うん、またあとでね」

電話を切ると、もう気が乗らなくなった韋芸は言った。「もういいわ、帰るから」

「もういいんですか?」

「ええ、また今度にするわ。あなたの社員証は16番?」

「はい」

「覚えておくわ。今度来たときにまたあなたを指名するから、そのときはTの準備をしておいてね」

「はい、問題ありません」

マッサージベッドから降りた韋芸は、男性技師に五百元を渡してトイレへ向かった。

手の中のお金を見て、男性技師は言った。「合計で三百八十元です」

「残りはチップよ」

「でも、五分も経ってないですよ?」

「それは私の問題であって、あなたの...