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450話

芸を少し暗い路地に連れて行った後、張揚は言った。「ここで待っていてくれ」

「男を探しに行くの?」

「そうだ!」

「やめて!」芸は慌てて言った。「他の要求なら何でも言って!何でも聞くから!」

張揚は何も言わず、外へ歩き出した。

その様子を見て、芸はどうしたらいいのか分からなくなった。

彼女は恥知らずな女ではあったが、何の得もないまま見知らぬ男と関係を持ちたくはなかった。最も恐ろしいのは、後でその男が自慢話のネタにして、あちこちで話すことだった。もし夫の耳に入ったら、彼女は終わりだ。

離婚は怖くない。怖いのは無一文で追い出されると同時に、親戚や友人から唾を吐きかけられることだ。

芸...