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45話

「馬おじさん、さっきのことで凄く気持ちよかったよ」雪は頬を赤らめながら、馬おじさんの胸に身を寄せた。

雪は馬おじさんに抱かれてしまった。これは変えられない現実だった。彼女は馬おじさんのことを嫌っていたが、深い交わりを経て、体が覚えた陶酔感から、彼に対して何か特別な感情が芽生えてしまった。体までもが彼に依存するような感覚さえ覚えていた。

こういった状況は彼女にとって初めてのことではなく、このような関係についてもそれほど重く考えていないようだった。

さっきまで気分が定まらなかった雪が、突然おとなしく振る舞い始めたことに、馬おじさんの胸が震えた。

「お前、恨んでないのか?」馬おじさんは声を震...