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420話

趙青の積極的な抱擁に、趙清美は少し驚いた様子を見せた。

眉をひそめながら、趙清美は尋ねた。「なぜ私を抱きしめるの?」

「あなたは強そうに見えるけど、実はとても脆いわ」

「私のどこが脆いっていうの?」

「認めたくなくても、あなたが脆いってことは分かるわ」

「認めないけど、あなたの体がいい匂いがすることは認めるわ」

「香水なんてつけてないわよ」

「つけてないのは知ってる。もしつけてたら、こんなに良い香りじゃなくなるわ」趙青を抱きしめたまま、趙清美は言った。「私が嗅いでいるのはあなたの体から出る香り、つまり体臭よ」

「昔『還珠格格』を見てた時、香妃っていうキャラクターがいたわ。その香妃は蝶々を引き寄...