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381話

「僕が言っているのは、もう少し人目につかない場所のことなんだけど」

「そういう場所もあるわ」趙青は言った。「私が通っていた大学には裏山はなかったけど、代わりに広大な人工湖があったの」

「人工湖の周りには何箇所も東屋があって、夜になると多くのカップルがそこで愛を語り合うの。でも私はそんなことしたことないわ。前の彼氏とはあまり深い仲じゃなかったから、一番親密なことと言えば手を繋ぐくらいだったわ」

そう言いながら、趙青は少し後ろめたさを感じていた。

実際には彼女は元彼と東屋でデートを何度もしていて、かなり親密な行為もしていたのだ。

とはいえ親密とは言っても、東屋のベンチで他のカップルがしていたような...