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357話

棚の扉はガラス製で、透明度が十分高く、覗き見る際の視界をしっかりと確保できる。

だが一つ問題がある。もし趙青が棚の扉を開けたら、小型カメラが見つかってしまうだろう。

趙青がすぐにシャワーを終えるかもしれないと恐れた張揚は、主寝室に少し立ち止まった後、外へ向かった。

ベッドの上に趙青のスマホを見つけると、張揚はさっと手に取った。

ほぼ同時に、張揚はシーツの上の水染みに気がついた。

薄いながらも、かなり目立っている。

水染みを指でしっかりとなぞった後、張揚は鼻に近づけて匂いを嗅いだ。

かすかな生臭さを感じ取ると、張揚の口元はすぐに上へと吊り上がった。

どうやら、趙青の欲求は確かにかなり強いらしい!...