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35話

老馬は胸がドキリとした。この趙雪は明らかに何かを知っているような様子だ。慌てて一度咳払いをし、劉茵に話さないよう警告しようとした。

ところが劉茵は老馬の意図を汲み取らなかったようで、頬を赤らめながらもじもじと言った。「お姉ちゃん、もう聞かないで。とにかく馬おじさんは本当に治せるの」

言い終わると、劉茵は無意識に両足をきゅっと閉じた。もしいとこのお姉ちゃんの陰の病が自分からうつったものではないかという心配がなければ、彼女は決して口にしなかっただろう。何しろ馬おじさんの治療法はあまりにも恥ずかしいものだったから。

「そう、じゃあ私も本当に陰の病にかかったってことね」趙雪は何かを考えるように言...