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271話

「英雄が美女を好きにならない道理があるものか」

周和が自分のことを英雄と称するのを聞いて、余嬌は笑い話でも聞いたかのように思わず声を出して笑った。

しかし敏感な部分を突然周和に触られ、余嬌はすぐに眉をひそめた。

不快だったわけではなく、ただ全身に電流が走ったような感覚があったからだ。

彼女は今年で三十六歳、まさに女盛りの年齢だったので、周和がそうすると彼と一緒になりたいという思いが湧き上がった。

そんな思いに駆られ、彼女は積極的に周和のジッパーを下ろし、彼女の心を溶かしてしまいそうなものを取り出した。

上下に扱きながら、余嬌は尋ねた。「周総、しませんか?」

「いや」落ち着いた様子で周和は言った...