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236話

見林は少し酒をすすり、趙青もそれに倣って少し口をつけた。

趙青が白酒を飲むのはこれが初めてで、喉に流れ込んだ瞬間、辛さに咳き込んでしまった。ワインやビールならまだ少しは飲めるが、この強烈な白酒は本当に受け付けなかった。

全く心の準備ができていなかったため、辛さで目から涙がにじみ出そうになった。

その様子を見て、見林は趙青が白酒を飲み慣れていないことを悟った。

それを知った見林は非常に喜んだ。

「少しずつ飲めば、この白酒の香りが分かるようになるよ」

「この白酒が香るんですか?辛くて仕方ないんですが」

「これぞ素人の典型的な反応だね」

「主人は私がお酒を飲むのを好まないので、たぶんこれが最初で最後...