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210話

「今は九時十分だ。車で行けば二十分もかからないから、三十分ぐらい遊べるな」

張揚のその言葉を聞いて、韋芸はすぐに眉をきつく寄せた。

喉が動き、韋芸は言った。「三十万あげるから」

「言っただろう、お前の金はいらないって」少し間を置いて、張揚は笑いながら続けた。「もちろん、取引したくないってことだ。時々は小遣いをせびることもあるけどな。実はさ、俺、長いこと仕事してないから、今すごく金欠なんだよ」

「今は俺がお前の主人だ。だから、お前が稼いだ金は本来全部俺に渡すべきなんだぞ。まあ、お前にも家があるから、毎月五千元くれればいいよ。三十万と比べれば、毎月五千なんて小さな額だろ?」

「三十万あげるから、好...