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187話

携帯の画面が見えない状況で、運転手はときどき横目でチラリと趙青の太ももに視線を送っていた。

肌色のストッキングに包まれた趙青の両脚は、より一層すらりとして丸みを帯びて見える。

さらに先ほど聞こえた艶めかしい声もあって、運転手の心は少々浮ついていた。

一方の趙青は、携帯画面に目を凝らしていたため、運転手の不埒な視線に気づいていなかった。

携帯をマナーモードに切り替えると、趙青は夫から送られてきた短い動画を続けて見ようとした。

見る理由は単純で、その中の男性が本当に夫なのかを確かめるためだった。しかし趙青が開こうとした瞬間、夫はその動画を取り消してしまった。

「間違えて送っちゃった。見なかった?」...