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178話

突然、耳に飛び込んできたのは、女性の断続的な喘ぎ声。その鋭い響きに、一瞬で身を起こした!

間違いなく、誰かがあの行為に及んでいる。

常識的に考えれば、叔父として彼は避けるべきだった。布団を被って寝たふりをするのが最善だったはずだ。だが心は小さな鉤に引っ掛けられたように、思わず立ち上がっていた。

張揚が泊まっているこの客間はバルコニーと繋がっており、バルコニー西側のガラス窓は主寝室の窓とぴったり隣接していた。

張揚は驚いたことに、甥の寝室のカーテンがきちんと閉められておらず、手のひら幅ほどの隙間が空いていることに気づいた。

「もしかして、この声は小青からのものか?」公共バスの中で趙青との密...