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15話

老馬は深く息を吸い込むと、視線をそらした。

間もなく、お乳を飲み終えた赤ん坊はおとなしく眠りについた。だが孫晴晴の母乳は豊かで溢れんばかり。老馬の手技が効いたのか、それとも長い間溜まっていたせいか、子供が飲んだ後もなお滴り続けていた。

ふと何かを思いついたのか、孫晴晴は老馬を呼び、少し躊躇いながら言った。「お父さん、コップを持ってきてもらえますか?」

嫁の頼みに、老馬は急いで従った。

孫晴晴が搾乳する必要があったため、老馬はコップでそれを受け止めた。流れ出る乳汁を見つめながら、思わず唾を飲み込む。

老馬の異様な様子に孫晴晴は気づいていたが、不思議なことに嫌悪感はなく、むしろ心の奥底で...