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1324話

「あっ!……」趙青は頬を赤らめ、胸がどきどきと高鳴り、急いで彼に握られていた手を引っ込めた。小宝を連れて彼とホテルに泊まる?そんなこと、できるわけない!!!

「安心して、部屋は二つ取るから。君と坊やが一つ、僕がもう一つ」張志霖は緊張した様子の趙青を見て、急いで説明した。

「あぁ、そういうこと……考えておくわ」趙青はそっと安堵のため息をついた。昨日、張志霖が会いに来ると言ったとき、彼女はそれが一時の感情だと思っていた。まさか今日本当に来るとは!この華やかな都会で、彼女には知り合いがほとんどいない。小宝はまだ三、四歳の幼児だが、すでにある程度の認識能力を持っている。彼女は息子の心の中に、だらし...