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1259話

教室に入ると、四、五人の子どもたちが大人しく座っていた。一人の男の子が下半身を裸にして、抑え込むように泣いていて、その綺麗な大きな瞳には涙が溢れていた。先ほどまで叱っていた若い保育士が、彼にズボンを履かせようとしていた。趙青はそれを見て、胸が痛んだ。どうしようもない状況でなければ、誰が自己の子どもを全日制の保育園に預けたいだろうか。

「先生、あの子おもらししちゃったの!」園長先生が入ってくるのを見た子どもたちが、すぐに告げ口をした。しゃがんでその男の子のズボンを替えていた保育士も、慌てて明るい笑顔を浮かべた。彼女は趙青が小宝を連れているのを見て、機械的に「こんにちは、お友達」と言った。

園...