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1236話

小宝の頭に手を伸ばすと、小さな子は反射的に母親の方へ身を避けた。趙青は慌てて息子をあやし始めた。

「少し熱があるな!」張志霖が小さな子の額に手を当てて言った。

「どうしましょう?注射した方がいいですか?」呉雄峰が急いで尋ねた。

「注射の方が早く効くでしょうね。薬だと、効果がそれほど顕著ではないかもしれません」と張志霖が答えた。

「そうですか、では注射にしましょう」呉雄峰は少し考えてから言った。

「注射はいやだ!」小宝は注射と聞いた途端、泣き出した。

「小宝、いい子だね、すぐ終わるからね……」趙青は慌てて息子をあやした。彼女は二階から降りてきた時に寝間着を着替える暇がなかったので、ベ...