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1223話

「もしもし……」相手は小さな声で応答した。

「もう出てきたよ、そっちには行かないけどいいかな?僕は歩行者天国の方にいるから、君もこっちに来ないか?何か買いたいものでもあるか見てみようよ」と彼は言った。

「あ、わかった。待っていて、すぐそっちに行くわ」趙青は承諾して、電話を切った。

彼女はバッグを手に取り、ボックス席から出て、フロントにいる徐多喜に言った。「彼はこっちに来ないって。もう遅くないし、ちょっと街をぶらぶらして、何か買うものがないか見てくるわ」

「あ、そう!」徐多喜は言った。「暇があったら必ず会いに来てね!」彼女はそう言いながら、目が少し潤んできた。

「うん、わかってるよ…」趙青は急い...