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1162話

「君が最近落ち込んでいるのは知っている。きっと言葉にできないような辛いことがあったんだろう。あの人に関係することだと思う。でも、無理に話させたりはしないよ。

君は僕たちの感情は生まれながらにして日の光を浴びられないものだと言ったけど、そんなことはないんだ。誰もが愛し愛される権利を持っているし、性愛と幸福を得る権利だって持っている。自分の体は自分のものだし、感情だって同じように自分のものなんだ。誰も代わりに決めることはできない!

でも、君に伝えたいのは、僕の心の中で、君はいつだって世界で一番清らかで、一番美しい人だということ。どんなことがあっても、君が望むなら、僕は一緒に向き合って、一緒に背負っ...