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1157話

趙青は小宝の手を引いていた。小さな子供は跳ねたり跳ねたりしながら、嬉々として西林庵へと向かっていった。

西林庵の僧侶たちはちょうど朝のお経を唱えているところで、遠くからでも荘厳な梵歌が聞こえてきた。大門に着くと、朱色の門が半開きになっており、高い焼香炉の前はきれいに掃除されていて、まだ参拝客が線香を焚いた形跡はなさそうだった。

許老倌は今日はまだ来ていないようだ。趙青が中に入ると、妙桃たちがちょうど本堂で弥勒菩薩の前で朝のお勤めをしているところだった。荘厳で厳かな梵歌が木魚の音と混ざり合い、人々の落ち着かない心を少しずつ静めていくようだった。

妙桃は趙青が小宝を連れて入ってくるのを見ると...