Read with BonusRead with Bonus

1054話

「もし趙青が本当に自分のものになるなら、畜生にだってなってもいい!だが今の自分と畜生に一体何の違いがある!?」

ただ張志林のあの犬野郎が得をしたのが悔しかった!彼は恨めしく思いながら、さっきも趙青から電話がかかってきたことを思い出した。デートの約束でなければ何だというのか。幸い自分が早く手を打ったからよかったものの、さもなければ今幸せに浸っているのは、あの犬野郎だったかもしれない!

だが彼は、自分のいわゆる「幸福」が将来もたらすものが、まさに破滅的な災いになるとは、予想だにしていなかった!

電話が鳴った。今度は彼自身の携帯だ。苦労して取り上げて見ると、見知らぬ番号だった。遅くも早くもなく、より...