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1001話

「帰ってくるのを待ってる、私たちが仲良く一緒に暮らせるのを待ってる……」

送信ボタンを押すと、二筋の透明な涙が、彼女の葱のように白い人差し指を伝い、キーボードの上へと音もなく滑り落ちた……

その日の夜のこと。喜児は早めに小虎を寝かしつけると、ドアを閉め、バスルームへと向かった。きれいにからだを洗っておこうと思ったのだ。これからしばらくはお風呂に入れなくなるかもしれないから、と彼女は考えた。

服を脱ぎ、鏡の前に立って、自分の魅惑的な体を細かく眺めた。肌は凝った脂のように白く、前に突き出し後ろに丸みを帯びた体は、まさにSライン。色兄がうっとりするのも無理はない、と心の中で甘く考えた。でも、色兄...