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981話

道の終わりには、壁があった。

特に不思議なことではなかったが。

市民が参観するのに不便な軍事禁止区域は、いつも公道の終点にあるものだ。

それはまるで、真夜中に外出して道端で突然美女に出会い、彼女が色気たっぷりに誘惑してくるようなものだ。まさに「李寧を着れば、何でも可能」というわけだ。

奇妙なのは、雑草や小さな木々が生い茂るこの壁が陸寧の視界に入った途端、追跡してきた狼の群れが突然姿を消したことだった——もしこれが奇妙でないとしても（この壁が狼の縄張りの境界線で、彼らが陸寧をここまで送り届けた後、撤退したのかもしれない）、なぜ他の小動物たち、さらには虫の鳴き声まで聞こえなくなったのだろうか？

虫...